ポプテピピック・2

さて、「ポプテピピック」アニメ感想です。

そんな感じで、当時ほぼ最初からリアルタイムでめっちゃ楽しみにして視聴しておりました。

前半15分、後半15分はポプちゃんピピ美ちゃん声優全とっかえて再放送、という前代未聞の全力アホアニメでした。
大体前半は女性声優さん、後半は男性声優さんの構成でしたね。
(※最初の頃はそうでもなかったが、中盤からほぼ固定になった)

男性声優でもポプちゃんピピ美ちゃんを充てるという、もはや中の人の性別などキャラの性別とも関係ないという狂気がイイ感じにアホですね。

個人的に、やはりポプちゃんピピ美ちゃんは女性声優さんの方がハマっていて好みです。
総じて、大体ピピ美ちゃんはお姉さん声で演じてくれるのでそれがイメージぴったりだったからですね。ポプちゃんは元気でキャッチーなマスコット声でそれも好み。


・個人的に好きな回
第4話、第6話 
ポプちゃんとピピ美ちゃんの女性声優さんパートがかわいい。アドリブもかわいい。

・神回
第5回、第7回
もはや説明不要の神回。各パートの声優さんコンビも言う事なし。

第7回のヘルシェイク矢野は、原作の4コマを知っているとそのかさ増しぶりに顎が外れるレベルですが原作の4コマを別に知らなくてもまごうことなき神回。紙だけに。
かないみかさんの「さてはアンチだなオメエ」にも満足。
こんなかわいい声色とイントネーションでぶち巻かれる毒舌たるや…。


ただ、やはりポプちゃんピピ美ちゃんを「らしく」動かせるのは原作者だけだなぁと全編通して痛感しました。
原作の4コマをアニメに落とし込むのは問題ないのですが、アニオリでちょっと長いエピソードをやると、ポプちゃんピピ美ちゃんを扱いきれてない感じがどうしてもしました。

結果、(それはそれで面白いと感じる人もいるでしょうが)別作品のパロ…オマージュネタで脚色するのが続くとアニメ作品の表現としてはちょっと安易だなと。

ポプテピピックだから作れるクソストーリーかもしれませんが、ポプちゃんピピ美ちゃんのキャラが必要でもない方向性のオマージュだとポプテピピックでなくてもいいじゃん、と感じてしまいました。自分は。

それだけこの二人を能動的に動かすのが難しくて、添え物的扱いで茶化す役割がギリギリなのかなとスタッフの苦悩が垣間見える気がしました。主観ですけども。

何でもいいから安直に大暴れさせればこの二人らしいという訳でもないんですよね。
その無慈悲な横暴さ、クソさとシュールさを上手く両立させているのが原作の手腕だなぁと思いました。

2019年制作のTVスペシャルも観ました。ちゃんと当時リアルタイムで。
これもムダに声優さんを無駄遣いしているので、ひとネタで何度でも何パターンでも楽しめるというポプテピスタイルになっております。
何度もほぼ同じ内容観るのがキツい人は時間を置いて観るのがいいと思います。自分もそうです。(真顔)

まあ自由すぎるアニメですが、オープニング曲、挿入歌は(たった一回ずつしか流れない星色ガールドロップやその他謎のオマージュ曲も含め)文句なしにムダに神曲なのでそこも見どころ、聴き所だと思います。労力のかけどころが色々と間違っているアニメです。

とにかくポプちゃんピピ美ちゃんがかわいければ満足です。
これからもひっそりと原作応援しております。